東北電力株式会社は31日、2022年3月期第3四半期決算(連結)を発表、販売電力量は増加するも燃料価格の高騰などの影響を受ける

東北電力株式会社は31日、2022年3月期第3四半期決算(連結、2021年4月1日から2021年12月)を発表した。

売上高1兆3,989億5,500万円(対前年同期比△9。2%)、営業利益233億3,000万円(同△73.4%)、経常利益103億9,100万円(同86.3%)、親会社株主に帰属する純利益24億1,700万円(同△95.2%)となった。

同社のホームページによると、同第3四半期は、販売電力量(小売)が新型コロナウイルスの影響で大幅に減少した前年同期からの反動などにより増加したことなどから、販売電力量(全体)は、597億kWh(前年同期比 1.2%増)となった。ただ、売上高は、「収益認識に関する会計基準」の適用による影響などから前年同期に比べ、1,425億円の減収となった。

経常利益については、減価償却方法の変更により減価償却費が減少したものの、燃料価格の高騰による燃料費調整制度のタイムラグ影響や、昨年2月に発生した福島県沖地震に伴う火力発電所の停止影響による一時的な要因などから103億円となり、前年同期に比べ653億円の減益となった。

親会社株主に帰属する純利益は、関係会社株式などの売却益75億円を特別利益に、東北電力ネットワークにおけるインバランス収支還元損失60億円を特別損失に計上した結果、24億円となり、前年同期に比べ482億円減少した。

なお、同第3四半期における連結キャッシュ利益は2,332億円となった。

一方、同日付で、昨年7月30日に公表した2022年3月期通期の連結業績予想を修正。売上高を1兆8,100億円から1兆9,800億円、営業利益を520億円から△280億円、経常利益を350億円から△500億円、親会社株主に帰属する純利益を230億円から△450億円にそれぞれ修正した。

売上高は、燃料費調整額の増加などにより、前回公表値から1,700億円程度増加となる見通し。経常利益は、電力調達コストの増加などにより、前回公表値から850億円減少の500億円程度の損失となる見通し。

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