【新型コロナ】米軍キャンプ座間ゴルフ場 日本人客の「ゲスト」利用再開 外出制限終了に伴い

キャンプ座間のゴルフコース=相模原市南区新磯野

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて在日米軍が実施してきた外出制限が31日に終了したことに伴い、在日米陸軍司令部が置かれているキャンプ座間(座間市、相模原市南区)内のゴルフ場でも、同日から「ゲスト」と呼ばれる一般の日本人客の利用が再開された。基地内感染者の減少に伴った措置だが、市中感染が続く中で「不要不急」の日本人客の入場に、同基地で働く日本人従業員から異議を唱える声が上がる。

 キャンプ座間内の感染者は1月12~19日は117人、19~26日は64人と半減したが、佐藤弥斗市長は26日、「市民に不安を与えることがないよう、引き続き対策の徹底を」とクリストファー・L・トムリンソン基地管理本部司令官に重ねて要請していた。

 基地併設のゴルフ場は軍人とその家族のための福利厚生施設で、営利目的による運営ではなく、費用は日米地位協定により日本側が負担している。日本人客の利用は基地関係者の紹介に限られ、再開の緊急性は高くない。

 キャンプ座間は21日からゲスト利用を休止し31日から再開した。一方で在日米海軍厚木基地(大和市、綾瀬市)は同様の施設利用で10日からの休止を継続する判断をしており、対応が分かれている。

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