事業承継の"死角"から「7つの教訓」を導く『経営者交代 ロッテ創業者はなぜ失敗したのか 【続】重光武雄論』発売!

巨大な企業グループを日韓両国で築き上げた企業家・重光武雄氏(本名・辛格浩)の事業の継続と成功を綴った『ロッテを創った男 重光武雄論』の続編。 事業継続と同じく、 経営者の重大な使命である事業承継について、 ロッテ創業者の承継プランと失敗のいきさつ、 そこからの教訓を紐解く。 ロッテ創業者である重光武雄は、 2人の子息に事業を引き継ぐために、 30年の歳月をかけて万全の準備を整えた。 ところが晩年に至り、 予想外の欠陥によって全てが瓦解。 なぜ、 「欠陥」を防御できなかったのかーー多くの経営者が抱える葛藤の本質がここに明かされる。 ロッテと同じ轍を踏まないための「7つの教訓」をまとめた本書は、 実践的かつリアルな「事業承継の教科書」。 重光武雄は、 「強力なリーダーシップの根源に衆知と合意形成がある」ということを体現した偉大な経営者だった。 パナソニックを創業した松下幸之助と全く同じ。 しかし、 強力なリーダーシップを備えたこれほどの人物であっても、 事業承継という「難関」の前では無力だったのだ。 経営者としての強烈な願いと父としての愛情の相剋を描くなかで浮かび上がる「WHY(なぜ失敗したのか)」は、 多くの経営者にとって共感できる部分があるはず。 そこから導かれる教訓は、 後継指名に悩む経営者に事業承継の盲点を示唆する。 また、 後継候補を指導する経営幹部にとっては、 事業承継の教訓を得るのみならず、 マネジメントのバイブルとなる一冊。

主な内容

重光武雄はいかに事業承継を進め、 失敗したのか [目次] プロローグ カリスマ創業者の「蓋棺事変」 I 資本再編 II 対照的な2人の息子 III 百鬼夜行の取締役会 IV 及ばなかった反撃 V 犬猿の仲が呉越同舟へ VI 承認欲求と失敗恐怖の呪縛 VII 事業承継への教訓 エピローグ 経営者としての願いと父としての愛情の相剋

松崎隆司(まつざき・りゅうじ)

経済ジャーナリスト。 中央大学法学部を卒業。 経済専門出版社、 パブリックリレーションのコンサルティング会社を経て、 2000年、 経済ジャーナリストとして独立。 企業経営やM&A、 事業承継、 経済事件などを取材。 著書に『会社破綻の現場』(講談社)、 『堤清二と昭和の大物』(光文社)、 『闘う経営者』(実業之日本社)、 『「昭和」の名経営者』(三笠書房)など。

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