ごみ焼却施設で火災 搬入中止、再開めど立たず 宇都宮

火災が起きたクリーンパーク茂原のごみピット=1日午後、宇都宮市茂原町

 1日午前1時50分ごろ、栃木県宇都宮市茂原町のごみ焼却施設「クリーンパーク茂原」で、一時保管中の可燃ごみが燃えているのを運転委託事業者が見つけた。ごみ約2千トンや機器を焼き、約16時間後の午後6時に鎮圧した。火災を受け施設は同日、ごみの受け入れを中止した。2日以降も施設再開のめどは立っていないが、家庭ごみの回収は通常通り行う。原因は調査中という。

 市廃棄物施設課によると、火災は可燃ごみを焼却前に保管する「ごみピット」(高さ34メートル、奥行き16メートル、幅40メートル)内で起きた。計9カ所の搬入口から1カ所に集まる構造で、焼却炉の点検に伴い1月27日以降は貯留が続いていた。自動火災報知機が鳴ったため、事業者が放水銃などで消火を試みたが収まらず、約1時間後に119番した。

 市消防局によると、消防隊と消防団から計約80人が出動した。鎮圧後も警戒を続け、鎮火に向け2日午前6時から活動を再開する。

 同施設は宇都宮市内の中心部以南と上三川町、下野市石橋地区の家庭ごみと事業系ごみを受け入れている。1日は住民らへ搬入先変更の周知を行うなどして対応した。

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