NBC跡地は複合施設に 長崎市と共同開発 社福会館機能も

NBC旧社屋と長崎市社会福祉会館の跡地に計画している複合施設の完成イメージ(NBC提供)

 長崎放送(NBC、長崎市)は31日、市と共同で進める上町の旧社屋と、隣接する市社会福祉会館(市有地)の跡地開発について、同会館の機能と商業店舗、マンションが入る複合施設を計画していると発表した。事業者は、三菱地所レジデンス(東京)が中心の3社の企業グループを優先交渉権者に選んだことも公表。早ければ2026年度中にも供用開始する見通し。
 開発用地は同社所有地と市有地計約3800平方メートル。NBCなどによると、高層の施設を想定し、低層階には商業店舗を誘致し、中・高層階にはマンションを設ける。市社会福祉協議会などの事務所も入るためバリアフリーに対応。階数や具体的な配置などは未定。
 4月以降に解体工事を始め、24年度に建設工事に着手。総事業費は非公表だが、市社会福祉会館の解体費用は市が負担する。解体に伴い同会館内の事務所などは、NBCサードビル(恵美須町)に移転する。
 同日はNBCと市、3社の企業グループが、事業契約に向けた基本協定を締結。NBCの東晋社長は「社会福祉会館が同じ場所でより機能的な施設となり、一層充実したサービスを提供できるようになれば、これ以上ない喜び」と述べた。
 NBCは昨年11月に社屋を尾上町に移転。市社会福祉会館は築60年以上が経過し、市が建て替えなどを検討していた。


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