南島原の16土地改良区が合併 長崎県内最大規模 業務効率化など図る

記念写真に収まる「南島原土地改良区」の理事ら=南島原市、北有馬ピロティー文化センター日野江

 長崎県南島原市内にある計16の土地改良区が1日、合併して「南島原土地改良区」が誕生した。地区面積計932ヘクタール、組合員数2163人(2020年4月1日現在)で県内最大規模。業務効率化や経費削減で農業の変化に対応できる体質への改善を図る。1日、第1回理事会を開き、理事長に志岐好春氏(旧尾上土地改良区理事長)が選任された。
 土地改良区は、土地改良法に基づく農家の組合組織で、農地整備や用排水の新設、維持管理などをする。今回の合併で同市内の土地改良区は、「南島原土地改良区」と南島原、島原両市にまたがる「島原深江土地改良区」の二つとなった。
 合併認可書の伝達式が同日、同市北有馬町の北有馬ピロティー文化センター日野江であり、関係者40人が出席。県島原振興局の小村利之局長が「新たにスタートする南島原土地改良区は、農地の基盤整備だけではなく、集落対策としても期待されている。県、市などが一体となり、サポートに努める」とあいさつ。
 代表して合併認可申請書を受け取った本多新一氏(旧有馬干拓土地改良区理事長)は「『組合員のために』を第一に農業生産基盤の確立と施設の適切な維持管理、更新事業などに積極的に取り組む」と決意を新たにした。

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