仏像訴訟 対馬の観音寺側、3月30日出廷へ 韓国高裁

 長崎県対馬市の観音寺から盗まれた県指定有形文化財「観(かん)世音菩薩坐像(ぜおんぼさつざぞう)」が韓国に持ち込まれ、同国の寺が所有権を訴え韓国政府と係争中の訴訟で、観音寺側が3月30日に大田(テジョン)高裁で開かれる公判に補助参加する意向であることが2日、分かった。同高裁は昨年11月、観音寺側の訴訟参加を認める決定をしていた。
 公判は当初1月26日の予定だったが、観音寺や外務省によると、延期された。新型コロナウイルス感染拡大の影響とみられる。観音寺側が一連の訴訟に出廷すれば初めて。


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