長崎県は2日、本年度の県スポーツ表彰、県スポーツ教育長顕彰を受ける個人84人と22団体(前年度は個人55人、5団体)を発表した。スポーツ表彰のうち、特に優れた成績を残した選手に贈られる特別賞の個人の部は、東京五輪ソフトボールで投打にわたって活躍し、日本の金メダル獲得の原動力となった藤田倭(ビックカメラ高崎、佐世保市出身)ら17人が選ばれた。
特別賞個人の部の東京五輪・パラリンピック勢は藤田をはじめ、陸上女子の1万メートルで7位入賞、5000メートルは日本新で9位に入った廣中璃梨佳(日本郵政グループ、大村市出身)や、パラリンピック車いすバスケットボール男子で日本を銀メダルに導いた長崎市出身の鳥海連志(WOWOW)、川原凜(ローソン)ら13人が受賞した。柔道男子81キロ級を制した永瀬貴規(旭化成、長崎市出身)は昨年10月に県民栄誉賞を受賞しているため、今回の対象にはならなかった。
特別賞個人の部はこのほか、アーチェリーの第17回世界ユース選手権でジュニアU-20男子個人を制した青島鉄也(日体大、長崎市出身)や、昨年8月に陸上男子100メートルの日本知的障がい者(ID)記録を塗り替えた臼木大悟(希望が丘高等特支)らも名を連ねた。
スポーツ賞の団体の部は北信越インターハイのソフトボールで頂点に立った男子の大村工高と女子(4校同時V)の長崎商高など7団体。個人の部は全日本実業団対抗女子駅伝で1区を担い、チームの初優勝に貢献した森智香子(積水化学、西彼長与町出身)ら33人が受賞した。
教育長顕彰のうち、優秀な成績を収めた小中学生やスポーツクラブなどをたたえる奨励顕彰は10団体と個人23人。県のスポーツ振興に功績のある団体、個人をたたえる功労顕彰は県理学療法士協会のほか、個人8人が受賞した。
表彰式は10日に開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大により中止になった。