株式会社雪国まいたけ(新潟県南魚沼市)が2022年3月期第3四半期決算を発表、減収益もマッシュルームは好調

雪国まいたけ

株式会社雪国まいたけ(新潟県南魚沼市)は3日、2022年3月期第3四半期の連結業績を発表した。

収益は364億5,800万円(前年同期比△8.2%)、営業利益54億5,100万円(同△23.2%)、税引前四半期利益51億3,900万円(同△21.0%)、四半期利益33億8,700万円(同△20.5%)、親会社の所有者に帰属する四半期純利益33億8,600万円(同△20.6%)となった。

同社事業を取り巻く環境は、長引く新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛や節約志向の高まり、外食産業の不振が続いている。また、きのこの最需要期である秋口の気候が比較的温暖であったため、きのこ全体で秋以降の消費が鈍く、国内きのこ市場は、全体的に低調な推移となった。

セグメント別の売り上げは以下の通り。

まいたけ事業

雪国まいたけは、まいたけが持つ機能性を訴求したほか、他食品メーカーとの共同企画による食べ方提案や、西日本向けテレビコマーシャルの放映などを実施した。しかし、国内きのこ市場の低迷および、同業他社の新工場の稼働・出荷の影響により、販売単価は前年同期を下回り、販売量は前年同期比微減となった。この結果、まいたけ事業の売上収益は139億500万円(前年同期比△7.4%)となった。

エリンギ事業

生産品質の向上により安定した供給を実現したことに加え、消費者が手間をかけずにすぐに使える利便性の高いスライス製品を投入するなど、製品ラインアップの拡充を図ったが、国内きのこ市場の低迷を受け、販売量、販売単価ともに前年同期を下回った。この結果、エリンギ事業の売上収益は、24億1,800万円(同△8.0%)となった。

ぶなしめじ事業

需給バランスに応じて1株製品と2株製品といった量目が異なる製品を活用した製品投入を実施。販売量は前年同期比で増加したが、販売単価は低調に推移した。この結果、ぶなしめじ事業の売上収益は、46億1,200万円(同△8.3%)となった。

茸その他事業

株式会社三蔵農林にて生産しているマッシュルームは、順調に売上に寄与した。この結果、茸その他事業の売上収益は、29億5,600万円(同2.4%増)となった。

その他事業

その他事業の売上収益は、主に健康食品の販売および関連会社である瑞穂農林株式会社が取り扱う培地活性剤の販売によるもので、同期間は培地活性剤の販売量が減少した。この結果、その他事業の売上収益は、3億3,100万円(同△15.4%)となった。

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