保育所の休園が相次ぐ ベビーシッターの依頼急増

新型コロナの感染拡大により保育所の休園が相次いでいることを受け、子どもを預かってもらえるベビーシッターへの依頼が急増しています。

東京・渋谷区にあるベビーシッター派遣会社のコールセンターでは、2022年に入ってからベビーシッターの依頼が急増し、電話とウェブを合わせ1日1000件以上の問い合わせがあるといいます。厚生労働省によると、新型コロナの感染者が出たために休園している認可保育所や認定こども園は全国で増え続け、1月27日時点で644カ所に上っています。突然の休校や休園でベビーシッター派遣の依頼が増える一方、断わらざるを得ないケースも出てきています。担当者は「残念ながら濃厚接触者ではないというはっきりした状態でないと受け入れをするのが難しい状況」と話します。こちらの会社では、所属するベビーシッターに抗原検査キットを配布し、ベビーシッターや預かり先の子どもの体調が急に悪くなったときに使用してもらうなどの対応をしています。

今後の感染拡大で依頼がさらに増えた場合も想定し、シッターが不足してしまったときにもサービスが提供できるような体制づくりや、医療従事者の子どもを支えるエッセンシャルワーカーとしてベビーシッターが3回目のワクチンを迅速に接種できるよう準備を進めていくということです。

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