月経把握し体調管理を ヴィアマ選手ら講演で学ぶ

月経による体調の変化や仕組みなどについてに説明した潮田玲子さん

 元バドミントン日本代表の潮田玲子さんらによる「女子アスリートの自身の体について考えるセミナー」は1月29日、オンラインで行われた。新富町の女子サッカーチームの選手や県内のスポーツ関係者ら約50人が参加し、月経による心身への影響や体調管理の方法などを学んだ。
 潮田さんらが女性アスリート支援に向け設立した「Woman’s ways」が主催。潮田さんは、オーバートレーニングなどで起こる無月経は「体のSOS」とし、「妊娠や命に関わる恐れもあり、3カ月以上止まっている人は産婦人科を受診してほしい」と呼び掛けた。
 元プロテニス選手の杉山愛さんも講師として参加し、月経周期ごとのパフォーマンスの変化など自分の癖を自覚する重要性を訴えた。「自分と向き合う習慣を身に付け、コンディションの良しあしを把握した上で、悪いなりにどう力を発揮するか考えることが大事」と語った。
 低用量ピルによる生理痛抑制効果や副作用、若年層への成長ホルモンへの影響などの説明もあった。
 参加した同町の女子サッカーチーム・ヴィアマテラス宮崎の男性スタッフ高橋槻(つき)さん(21)は「女性選手のコンディション維持の大変さを感じた。コミュニケーションをしっかり取り、状況に応じてサポートできるよう努力したい」と話していた。

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