栃木・嘉右衛門町の拠点施設にシェアスペース 飲食店など出店

オープンしたシェアスペース「KAEMON BASE」

 栃木市の嘉右衛門(かうえもん)町伝統的建造物群保存地区(伝建地区)拠点施設の店舗部分に5日、飲食・物販などのシェアスペース「KAEMON BASE」がオープンした。

 伝建地区拠点施設の整備は、みそ工場跡地の伝統的建造物14棟を改修して観光・まちづくり・防災の拠点とする市の事業。店舗部分は、昨年7月にオープンしたガイダンスセンターの北側にある。昨年12月のオープン予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で遅れていた。

 店舗となった見世蔵の床面積は約277平方メートル。土間部分に13種のおむすびを提供する「いちぜん」、板の間には12席のシェアオフィスやアウトドア用品店「瓦奇岳(かわらきだけ)」がある。運営する宅建業「松本住建」(大宮町)の事務所も併設され、空き家の活用相談なども受け付ける。

 同社の松本康功(まつもとやすのり)社長(37)は「観光やまちづくり、ビジネスの拠点となるような場所にしていく」と意気込む。

 営業時間は午前7時~午後7時。(6日は午前10時から)。各店によって営業時間や定休日は変わる。(問)KAEMON BASE0282.25.5225。

シェアオフィスとして貸し出す板の間
シェアスペースをオープンさせた松本社長(右)

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