野菜の栽培から加工、販売までビル1棟で完結 横浜の人材派遣会社の挑戦

3階のLED菜園ではハーブや葉物野菜などを栽培している=横浜市神奈川区

 1棟のビル内で6次産業を完結させる事業が1月、横浜市で始動した。新型コロナウイルス禍でテナントが撤退していった築40年のビルを改修。LED(発光ダイオード)菜園による野菜栽培から加工、販売までを一貫して行う。プロジェクト名は「SustainuS(サステナス)」。コロナ禍で打撃を受けた企業や労働者、老朽化したビルを持続させるとの思いを込めた。

 プロジェクトを手掛けるのは人材紹介・派遣業のジョビア(同市神奈川区)。東急東横線東白楽駅徒歩2分の場所にある5階建てビルの3階にキーストーンテクノロジー(同市中区)のLED菜園を開設、レタスやハーブ、エディブルフラワーなどを栽培している。

 2階には、キッチンを用意。収穫物を使った製造・加工を行い、1階のカフェとショップで販売する。1、2、3次産業を掛け合わせた都市型6次産業と同時に“店産店消”の試みだ。

 4~5階はジョビアの事務所となっている。

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