自民沖縄県連が知事選の選考を本格化 参院候補の選定も

 自民党県連(中川京貴会長)は6日、県関係自民党国会議員でつくる「かけはしの会」と県連役員との合同会議を那覇市の県連会館で開き、参院選・知事選の対応を協議し、両選挙の自民側候補者の選考が本格的に始動した。参院選沖縄選挙区の候補者選考を優先し、3月13日の党大会までに決定することで一致。参院選候補に適任とみる人物を県内4支部から19日までに推挙してもらい、選定作業を進めていく方針を確認した。 合同会議後に報道陣の取材に応じた中川会長が明らかにした。4支部からの提案を受け、19日の次回会合で選考方法などを協議するという。

 中川会長らによると6日の会議では参院選、知事選ともに具体的な名前は出なかった。

 一方で知事選の候補者選考を巡り、「かけはしの会」が前宜野湾市長の佐喜真淳氏の擁立を軸に議論したとの報道を受け、県連の末松文信総務会長がかけはしの会に厳重注意した。

 宮崎政久衆院議員から「話し合いをしたのは事実だが、正式な手続きを取っているわけではない」などとの釈明があったという。

 報道陣に中川会長は「参院選を落とせば知事選も厳しくなるというのが共通認識だ。うわさだけではなく、正式にテーブルに載せて選考していこうと確認した」と強調した。

 合同会議後には、玉城デニー県政に批判的な保守系首長でつくる「チーム沖縄」を交えた意見交換会も開かれた。候補者選考の方向性が報告されたほか、27日投開票の石垣市長選での支援体制を確認した。

 (大嶺雅俊)

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