島原市サッカー協会 設立75周年で協会史 「情熱を燃やした方々の足跡を残したい」

サッカーが盛んな島原地区の歴史を記した島原市サッカー協会史

 今年で設立75周年を迎える島原市サッカー協会(髙見彰久会長)は、活動の歴史をまとめた「島原市サッカー協会史」を作成した。A4判237ページと充実の内容。「サッカーが盛んな島原半島」の礎を築いたこれまでの活動を、当時の貴重な資料や写真を交えながら詳しく紹介している。
 島原市サッカー協会は1948年設立の長崎県サッカー協会よりも1年早く、県内の先陣を切って47年4月に設立。49年2月に九州サッカー協会が設立された際は島原市で会議が開かれるなど、九州でも先駆け的な存在だった。
 昭和期は小学校単位のスポーツ少年団発足を働き掛けて競技の裾野を広げ、最近は子どもたちの国際交流、Jクラブや海外ユースチームの合宿誘致など競技を通じた地域活性化に寄与している。このほか、普及・強化活動のために、古くは釜本邦茂氏や木村和司氏、最近は大久保嘉人氏を招いてサッカー教室を継続的に開催。協会史には、これらの活動を当時を知る関係者の苦労話とともに記している。長崎新聞も記事提供で協力した。
 髙見会長は「サッカーに情熱を燃やした方々の足跡を残しておきたい一心だった。当時を懐かしむとともに、今後に生かしてほしい」と期待している。
 島原市の島原図書館と有明図書館で読むことができる。一般販売はしないが、個別の相談に応じる。窓口は島原市営平成町人工芝グラウンド事務局(電0957.73.9333)。


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