影響は「激辛フェス」にも…まん延防止延長検討でどうなる

2月7日、都内では新たに1万2211人の感染が確認され、月曜日としては過去最多となりました。依然として感染拡大が続く中、2月13日に期限を迎えるまん延防止等重点措置。政府は首都圏を含む1都12県の延長を今週前半にも判断する方向で調整に入りました。延長幅は2月3日に追加適用を決めた和歌山県の期限に合わせ2月27日までとする案や2月末までとする案が浮上しています。

こうした中、東京・羽村市のイタリアンレストランで作られているのは、地元の唐辛子を使って作られるペペロンチーノ。2月1日から行われている「はむら激辛フェス」で提供される料理です。感染拡大で売上が落ち込む飲食店に足を運んでもらおうと、市の商工会が主催し、市内34店舗で激辛料理が食べられます。イタリアンレストラン クレッシェレの店主は「羽村産の唐辛子は、辛みとコク、旨味、コリコリ食感。辛さの広がりとか、逆に旨味だとかそういうのも広がっていく感じでいいんじゃないですかね。作っていてもすごく面白いし、食べた人が喜んでくれる唐辛子を作っている農家さんもすごく頑張っていると思う」と話しています。また、市内の農家が2021年5月からフェスで使用する唐辛子を作っていて、その量は約100キログラム。「農家の思いを料理に載せて万全の態勢で開催したかった」とも話していますが、「まん延防止措置」の適用で影響も出ています。

羽村市商工会は「当初まん延防止になる前は34店舗参加と伺っていましたが、今回はまん延防止が終わるまでは参加は取りやめたいと営業を中止したいという店舗が6店舗あった」と話します。実際に参加を延期したラーメン店「中華そば ふるいち」によりますと、「1月末ぐらいからスタッフが濃厚接触者になって休むというのが続いて人手も足りないし、"まん延防止”の期間休んで明けてからまたしっかりやろうと」ということです。2月14日から営業を再開しフェスにも参加する予定とのことですが、いまもなお、感染者が増えていることに不安を隠せないようです。「だんだん身内とかになった人とか濃厚接触者とか増えてきて人員もそれで今回休業になったんですけど、今後さらに増えてどうなるんですかね。できるだけ店を開けないと稼げないのでどうなるかわからないですよね」(同)

感染拡大に歯止めがきかず、期限が延長される見込みのまん延防止措置。また、厳しい対応に迫られる事業者が増えそうです。

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