アヅマホールディングス株式会社(新潟市中央区)がM&Aで拡大、2026年には80億円体制目指す

産業用機器の技術商社グループ、アヅマホールディングス株式会社(新潟市中央区)は、2021年に理化学機器などの輸入販売などを手がける仁木工芸株式会社(東京都)のM&Aを実施した。これにより、2020年にM&Aをした電気部品・電子部品の販売などを手がける富士工機株式会社(長野市)と、グループの起源である計測機器などの販売を手がける株式会社アヅマテクノス(新潟市中央区)とあわせて3社体制となった。

アヅマホールディングスは、新潟県と秋田県を営業エリアとしていたアヅマテクノスが、エリア拡大を求めて富士工機をM&Aをしたのを機に設立した持株会社。なお、富士工機、仁木工芸はともに後継者問題を抱えており、友好的M&Aによって同グループに入ったという経緯がある。

これによりカバーエリアは、新潟、山形、秋田、長野、東京、大阪と広がり、今後はグループ会社同士の商材や技術、取引先の共有などによって相乗効果を発揮し、顧客ニーズにワンストップで対応する体制を整える方針。グループ全体で約50億円の年商(2021年11月現在)を4年後の2026年には80億円体制の確立を目指す。

同グループは「世界で最も信頼される技術商社グループ」をビジョンに掲げ、今後も互いの事業拡大とM&Aでカバーエリアを全国に拡大し、後継者不在の企業を存続させ、雇用の維持と創出を図っていく考えだ。

© にいがた経済新聞