レプソル・ホンダ・チーム、マルク・マルケスとポル・エスパルガロが駆る2022年型RC213Vをアンベイル

 2月8日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているホンダのファクトリーチーム、レプソル・ホンダ・チームは2022年型のMotoGPマシン『RC213V』を公開した。

 ホンダは1959年に日本の二輪車メーカーとして初めてマン島TTレースに出場。翌1960年からロードレース世界選手権に参戦を開始し、1966年には全クラス(50cc、125cc、250cc、350cc、500cc)でコンストラクターズタイトルを獲得したが、1967年のワークス活動を最後に1968年から11年間は参戦休止した。

 1979年には500ccクラスで復帰を果たし、再び、125ccクラス、250ccクラスにも参戦を拡大。1982年にはワークス活動の主体がホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)に移され、最高峰クラスにおいては1985年からロスマンズ・ホンダ、1994年はホンダ・チームHRCとして参戦した。

 そして、HRCが石油やガスを扱うスペインのエネルギー会社であるレプソルとパートナーシップを組み、1995年からレプソル・ホンダとして活動。現在に至るまでMotoGPクラスで戦っている。

2022MotoGP:マルク・マルケス、ポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)

 2022年はマルク・マルケスと昨年加入したポル・エスパルガロが継続参戦する。また、テストライダーはヨーロッパでステファン・ブラドル、国内で長島哲太が継続する。

 マルケスは2013年にMotoGPクラスに昇格してから、2015年を除き6度のタイトルを獲得していたが、2020年は初戦となった第2戦スペインGPの決勝で転倒を喫して右上腕骨を骨折。以後はレースを欠場し、復帰したのは2021年第3戦ポルトガルGPとなった。

 復帰後は3度の優勝を含む4度の表彰台に上り、復活の兆しが見えたシーズンとなった。MotoGPクラス10年目の参戦となる2022年は7度目のタイトル獲得を狙う。

 ポル・エスパルガロは、HRCと2年契約を結び、2021年も継続参戦となる。ヤマハ、KTMに続き始めてホンダ機を駆った2021年の第16戦エミリア・ロマーニャGPでは、MotoGPクラス自己最高位の2位表彰台を獲得し、ランキング12位で終えた。レプソル・ホンダ2年目となる今シーズンの活躍にも期待がかかる。

 この日2022年型のホンダRC213Vが公開され、マシンカラーは大きな変更はなくオレンジと白を基調とした“レプソルカラー”に赤が配色された。しかし、アッパーカウルのデザインが変更された。2022年は圧倒的な力を見せ、3年ぶりの王座奪還となるだろうか。

2022MotoGP:レプソル・ホンダ・チームのホンダRC213V
2022MotoGP:レプソル・ホンダ・チームのホンダRC213V
2022MotoGP:レプソル・ホンダ・チームのホンダRC213V

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