V長崎・岩下新社長 性格は「合理的で温かい」 自らビラ配り、撤収作業

5日のヴェルカのホーム戦で、試合中に倒れたボードを直す岩下社長。スタッフと一緒に開場から撤収まで運営に務めている=諫早市中央体育館

 新たにV長崎の社長となる岩下英樹氏(40)は佐世保市出身。花高小、早岐中、佐世保南高と子ども時代をジャパネットの“お膝元”で過ごしてきた。大阪芸大卒業後、テレビゲーム開発会社を経て24歳の時にジャパネットたかたに入社した。
 ウェブ製作スキルを持つ「技術者」としての入社だったが、現グループCEOの髙田旭人氏から「合理的で温かさも持っている。変化への適応力があるし、そのバランスはすごく強みだと思う」と高い評価を受け、物流・設置サービスやスタジアムシティ計画の責任者を任されてきた。そのいずれも期待に応え、2020年から社長に就いている長崎ヴェルカも、現在首位を走っている。
 V長崎社長の打診があったのは昨年末。髙田明、春奈両氏の後釜という荷の重さを感じながらも「2人のまねをする必要はない。プロクラブを会社と考えた時に改善すべき点はすごくある」とすぐに思考を巡らせた。
 ヴェルカのホーム戦会場では、ビラ配りや撤収作業に自ら汗を流す姿が印象的だ。サッカー部出身で、自身の性格を「やっていたポジションと同じ左サイドバック。堅実ながらも、行けると思えば行く」。新たにツイッターを開設し、いま情報発信すべきことを伝えていく方針。
 社長就任に際して「ぜひ皆さんと時間をかけて語り合いたい。どういうビジョンを歩いて行くか、一緒に描いていきたい」と抱負を語った。


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