日本精機株式会社(新潟県長岡市)が2022年3月期第3四半期決算(連結)、半導体不足による自動車生産台数の減少などにより業績予想を修正

日本精機本社

日本精機株式会社(新潟県長岡市)は9日、2022年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。売上高は1,607億900万円(対前期同期比5.2%増)で、営業利益は△37億8,100万円(前年同期は4億300万円)、税引前利益は△21億800万円(同6億3,600万円)、四半期利益は△38憶2,600万円(同△28憶7,900万円)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は△42憶5,800万円(同△33億5,100万円)、四半期包括利益合計は2憶4,400万円(同△29億8,500万円)と増収減益になった。

また日本精機では同日、業績予想の修正についての発表も行った。

同社は2022年3月期の連結業績予想について、世界的な半導体不足による自動車生産台数の減少、海外向け四輪車用計器の輸送コストや電子部品・樹脂材料等の調達費用の高騰により売上収益、営業利益、親会社の所有者に帰属する当期利益ともに前回公表値を下回る見込みとなったため連結業績予想を修正した。

日本精機が今回発表した、2022年3月期通期連結業績予想数値修正の売上高は2,250憶円(2021年3月期は2,169憶2,600万円)、営業利益は△40億円(同39億円)、親会社の所有者に帰属する当期利益は△55億円(同5億1,700万円)。

2022年3月期第3四半期決算のセグメントごとの業績は、次のとおり。

車載部品事業

二輪車用計器、汎用計器等が増加し、売上収益は1,222憶8,000万円(前年同四半期比5.9%増)となったが、営業損失は55億9,800万円(前年同四半期は10億800万円の営業損失)となった。

民生部品事業

空調・住設機器コントローラー等が増加し、売上収益は92億4,800万円 (前年同四半期比8.2%増)、営業利益は1億6,200万円(前年同四半期は1,700万円の営業損失)となった。

樹脂コンパウンド事業

樹脂材料の販売が増加し、売上収益は65億9,200万円(前年同四半期比10.1%増)となったが、営業利益は3億7,500万円(前年同四半期比53.3%減)となった。

ディスプレイ事業

LCD製品が減少し、売上収益は11億5,700万円(前年同四半期比6.0%減)となったが、補償損失引当金戻入額を6億5,400万円計上したこと等により、営業利益は1億4,700万円(前年同四半期は10億5,000万円の営業損失)となった。

自動車販売事業

新車販売等が増加し、売上収益は161憶7,700万円(前年同四半期比8.9%増)、営業利益は6億3,500万円(前年同四半期比36.2%増)となった。

その他

情報システムサービスなどが減少し、売上収益は52億5,200万円(前年同四半期比21.5%減)となったが、営業利益は9億7,200万円(前年同四半期比149.1%増)となった。

なお、第1四半期連結会計期間より報告セグメントの区分を変更しており、前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較している。

第3四半期連結会計期間末の資産については、現金及び現金同等物が減少したものの、棚卸資産の増加等により、前連結会計年度末に比べ54億1,200万円増加し、3,206憶円となった。

負債については、営業債務及びその他の債務の増加等により、前連結会計年度末に比べ77億9,900万円増加し、1,364憶5,700万円となった。

資本については、利益剰余金の減少等により、前連結会計年度末に比べ23億8,700万円減少し、1,841憶4,300万円となった。

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