ジアンビ兄弟の弟・ジェレミーが47歳で死去 メジャー通算52本塁打

日本時間2月10日、元メジャーリーガーのジェレミー・ジアンビが47歳で死去したことを代理人のジョエル・ウルフが発表した。ジェレミーは2000年ア・リーグMVPのジェイソンを兄に持ち、2000年から2002年途中まで兄弟揃ってアスレチックスでプレー。そのアスレチックスは「我々はグリーンとゴールドのファミリーの一員であるジェレミー・ジアンビが亡くなったことを知り、心を痛めています。彼の家族と友人に哀悼の意を表します」とツイートした。

ジェレミーは1996年ドラフト6巡目指名でロイヤルズに入団し、1998年にメジャーデビュー。2000年2月にトレードでアスレチックスへ移籍し、兄・ジェイソンとチームメイトになった。この年、初めて100試合以上に出場(104試合)して自身初の2ケタ本塁打(10本塁打)をマークすると、翌年は124試合に出場して打率.283、12本塁打、57打点、出塁率.391、OPS.841を記録。守備力の低さなどに問題を抱えていたものの、パンチ力と優れた選球眼を武器に指名打者兼外野手として活躍し、チームに貢献した。

2002年5月にフィリーズへトレードされたが、この年は2球団合計で前年と並ぶ自己最多タイの124試合に出場し、打率.259、20本塁打、45打点、出塁率.414、OPS.919をマーク。守備や走塁に欠点を抱えながらも長打力と高い出塁率でチームに貢献する、いわゆる「マネーボール型」の選手だった。2003年はレッドソックスへ移籍したが、50試合で打率.197、5本塁打、15打点、出塁率.342、OPS.696の大不振。その後はドジャースやホワイトソックスのマイナーでプレーしたものの、メジャーの舞台に戻ることはなかった。

メジャー6年間で通算510試合に出場し、372安打、打率.263、52本塁打、209打点、出塁率.377、OPS.807を記録。2005年にはステロイド使用を認めたことが報じられたが、47歳という早すぎる死との因果関係は不明だ。ジェレミーのメジャー生活で最も印象的だったのは、おそらく2001年の地区シリーズ第3戦、デレク・ジーター(ヤンキース)の「ザ・フリップ」に同点のホームインを阻止されたシーンだろう。

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