元トヨタのアンソニー・デビッドソン、引退後の2022年はWEC解説チームに加入へ

 2021年限りでレーシングドライバーとしてのキャリアに終止符を打ったアンソニー・デビッドソンが、2022年シーズンからWEC世界耐久選手権のコメンタリーチームの一員となることがシリーズから発表された。

 鈴木亜久里が率いたスーパーアグリF1や、トヨタのLMP1プログラムなどで活躍し、2014年には日本チームとともにワールドチャンピオンとなったデビッドソン。そんな彼が現役引退後の2022年シーズンから国際映像の解説チームに加わり、ふたたびWECに関わることとなった。

 デビッドソンは、マーティン・ヘイブンとグレアム・グッドウインとともに共同解説者を務めることになり、これは彼が同じくWECチャンピオンのアラン・マクニッシュの後任として解説ブースに入ることを意味する。一方、ルイス・ベケットは引き続きピットリポーターを担当する予定だ。

 昨年、LMP2チームのJOTAで2年目のシーズンを過ごしていた彼は、同年限りでのプロレースからの引退を表明した。デビッドソンはスポーツカーレースに参加していた過去数年間、SkyスポーツF1のアナリストとしても活動しており、レーシングドライバーとコメンテーターの二足のわらじを履いていた。

「今シーズンからWECの解説チームに参加することになり、とてもうれしく思っている」と語ったデビッドソン。

「2012年から参加しているこのシリーズに、今度はマイクの後ろから参加する機会を得られたことに興奮している」

「新しい仕事を始めることを本当に楽しみにしているんだ」

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