バレンタイン商戦、横浜でも本格化 コロナ警戒で?午前中から客足

自分用にバレンタイン限定チョコを購入する客も多いというそごう横浜店の特設会場=横浜市西区

 横浜市内の百貨店でバレンタイン商戦が本格化している。近年は“義理チョコ”需要が減る一方、自分への「ご褒美」として購入する女性客が増加。各店は、海外有名ブランドやサステナブル(持続可能性)を意識した商品展開や実演販売などを行い、商戦の盛り上げに努めている。

 1月21日、特設会場でバレンタインフェアをスタートしたそごう横浜店(横浜市西区)は、国内外の約70ブランドを取りそろえた。

 ご褒美需要を見据えた限定商品のほか、環境への配慮やフードロスの削減などに取り組むパティシエやブランドの商品も用意。それぞれの活動を紹介しながら販売している。

 昨年に続き新型コロナウイルス禍での商戦となる今年はオミクロン株の感染拡大による客数減が懸念されるものの、「目当ての商品を求め、午前中に買いに来るお客さまが増えている」と担当者。商品の平均価格帯は3千円程度だが、例年14日が近づくにつれ、4千円前後の高価格帯商品の販売数も増えていくという。

 1月末に来店し、プレゼント用と自分用に複数の商品を購入した30代女性は「この時期しか見当たらない商品も多く、毎年楽しみにしている。また買いに来たい」と笑顔。担当者は「前年と比べて10ブランドほど増やし、バリエーションも豊富になっている。前年比約2割増の売り上げを目指したい」と意気込む。

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