【北京五輪】横浜の練習拠点、鍵山選手の快挙にPV沸き立つ

鍵山選手のジャンプが成功し、歓声を上げるパブリックビューイングの来場者=横浜市神奈川区の横浜銀行アイスアリーナ

 「おめでとう、そしてありがとう」-。北京五輪フィギュアスケート男子フリーが行われた10日、鍵山優真選手(18)が練習拠点としてきた横浜銀行アイスアリーナ(横浜市神奈川区)でパブリックビューイング(PV)が行われ、銀メダルの快挙に沸き上がった。

 みぞれ混じりの雨が降る寒空の中、リンク外に特設された会場には約80人が詰め掛けた。「優真」と書かれた横断幕やうちわなどの応援グッズを持ち込むファンの姿もあった。

 午後2時すぎに始まった演技冒頭のジャンプが決まると、緊張感に包まれていた会場に大きな拍手と歓声が響き渡った。途中でバランスを崩しかけたシーンでは「よく踏ん張った」という声援も聞かれ、高得点をマークして暫定トップに立つと、会場のボルテージは最高潮に達した。

 観戦した町田市の杉山ハル子さん(74)は「初舞台なのに安定した滑りですごかった」とたたえた。アリーナの専属インストラクターで、鍵山選手の振り付けをかつて担当した佐藤操さん(51)は「最後のステップはスピードも出て、彼の良さと気持ちが前面に出ていた。本当に強く成長したと思う」と目を細めた。

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