3回目の間隔「原則8カ月」 河野氏「根拠ないと思う」 ワクチン接種遅れ、厚労省を厳しく批判

河野太郎氏(資料写真)

 菅義偉前首相(衆院神奈川2区)の下で新型コロナウイルスワクチン接種を担った河野太郎前内閣府特命担当相(15区)が11日夜、BSーTBS「報道1930」に出演し、接種の遅れを巡り厚生労働省を「乗り越えるべき壁」と厳しく批判。3回目接種をめぐる同省の対応について「完全な間違いだった」と断じた。

 3回目接種の間隔を政府が当初「原則8カ月」としたことを巡り「私は根拠はないと思う」と明言。課題を政務セクションに挙げない職員を「野良官僚」と評し、「その一方的な判断で『余計なことをするな』となった」と推測した。

 「きちんと政府の中で議論が成されれば、薬事承認が6カ月であることなどに照らし『6カ月たった人はどんどん打ち始めて』となったはずだ」とし、「1、2回目用に配った1千万回分が市中にあり、前倒しで打ち始めることができたはずだ」と指摘した。

 さらに、ツイッターで明かした自治体派遣者によるリエゾンチームの解散について「自分の街は自治体が一番よく分かる。自治体に任せれば一番早くできる。厚労省が『全国でこうやれ』と言えば絶対にうまくいかない」と皮肉まじりに批判した。

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