三浦の魅力をコーラス曲に 地元出身のゴスペル指導者が制作 曲名は「海がきこえる」 市民のアンケート参考に作詞

三崎ゴスペルサークルのメンバーに「海がきこえる」の歌い方を指導する長谷川さん=1月24日夜、三浦市三崎の西海上会館

 神奈川県三浦市出身のゴスペル指導者長谷川繁さん(35)が、三浦をイメージしたコーラス曲「海がきこえる」を作った。市民へのアンケートを参考に作詞し、親しみやすいメロディーを乗せた。「多くの人に歌ってほしい」と、年内に合唱グループの交流会を目指している。

 長谷川さんは高校卒業後、大学でゴスペルを本格的に学んだ。現在は15人が所属する「三崎ゴスペルサークル」をはじめ、東京、大阪などで計11チームを指導しているほか、自身で演奏会も開いている。

 三崎ゴスペルサークルは2015年12月の結成当初から毎月1回、指導している。その中で、「生まれ育った地元に貢献したい」との思いが募り、三浦をイメージしたコーラス曲を作ることになった。

 昨年6月、三浦に住む理由や好きな景色を市民にアンケートし、詞の参考にした。「特別なことじゃないけど 大事なもの」で始まる約4分間の曲は2カ月後に出来上がった。歌詞に具体的な地名は入っておらず、「遠く澄んだ景色」「橋に光る水面」など抽象的に表現している。「場所を決めつけず、それぞれが景色をイメージして歌ってほしい」と期待する。

 昨年12月には、市内の3合唱団とゴスペルサークルの計約50人が参加してプレイベントの音楽交流会を開いた。感染対策のため2グループに分かれて「海がきこえる」を合唱し、親睦を深めた。

 長谷川さんは「この曲を歌うことで三浦の素晴らしさを感じ、大切なものは身近にあることを感じてほしい。新型コロナの影響で厳しい状況だが、感染対策を万全にして夏ごろには本格的な交流会を実現したい」と話している。

 プレイベントの様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」で閲覧できる。

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