宮古島2児殺害、母親に懲役8年求刑 弁護側は心神喪失で無罪主張 判決は24日

 沖縄県宮古島市上野野原の陸上自衛隊駐屯地の宿舎で昨年2月、5歳と3歳の息子2人の首を絞めて殺害したとして、殺人罪に問われた母親で元介護職員の被告(40)の裁判員裁判公判が14日、那覇地裁(小野裕信裁判長)であった。検察側は、被告の精神障害が犯行に影響したとする一方、刑事責任能力が完全に失われていたとまでは言えず「心神耗弱」状態だったとして、懲役8年を求刑した。

 被告は2人を殺害したことは認めており、責任能力の有無が争点となっている。弁護側は最終弁論で、被告が自らの意思で犯行を思いとどまることができない「心神喪失」状態だったとして、あらためて無罪を主張した。判決は24日。

 起訴状によると、昨年2月7日、自宅で長男=当時(5)=の首をベルトで、次男=同(3)=の首を洗濯ロープで締め付けて窒息死させたとしている。【関連ニュース】
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