GT300のニューウェポン、apr GR86 GTがツインリンクもてぎでシェイクダウン。初走行から好感触

 2月14日、栃木県のツインリンクもてぎ(3月1日からモビリティリゾートもてぎに変更)で、2022年からスーパーGT GT300クラスに参戦するapr GR86 GTがシェイクダウンされた。スポーツ走行枠を使い、30分間×3本という日程のシェイクダウンとなったが、まずは順調に午前の最初の走行を終えた。

 2021年まで使用されていたTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTに代わり、30号車として使用されるapr GR86 GT。市販車でも多くの話題となっているGR86のボディを使用し、今後muta Racing INGING、SHADE RACINGも使用する今季最注目の車両と言える。

 1月の東京オートサロンでお披露目されたapr GR86 GTだが、その時から“本番仕様”へ変更が行われ、車両が完成。当初は2月10日に富士スピードウェイで予定されていたGT300車両のスポーツ走行でシェイクダウンをこなす予定だった。ただ、その日は降雪により富士が使用できず、シェイクダウンは延期に。この日もてぎのスポーツ走行枠を使ってシェイクダウンを計画し、前夜に降雪の予報もあり不安があったものの、コースサイドに雪が残るなか無事に10時55分から走行がスタートした。

 まずステアリングを握ったのは永井宏明。真っ新なボディのapr GR86 GTは、まずはピットアウト〜インを行い細部をチェックした後、ふたたびコースイン。途中織戸学に交代し、30分間の走行をこなした。終盤、スロットルセンサーの合わせの一時的なエラーでわずかにピットロードエンドでストップすることもあったが、すぐに復調し、問題なくシェイクダウンを終えた。

 ドライブした永井、織戸とも好感触を得た様子で、織戸も「今までもずっとドライブしてきたような感触」とすぐに馴染んだよう。まずは快調にシェイクダウンの1本目の走行を終えた。

ツインリンクもてぎでシェイクダウンされたapr GR86 GT
ツインリンクもてぎでシェイクダウンされたapr GR86 GT
ツインリンクもてぎでシェイクダウンされたapr GR86 GT
ツインリンクもてぎでシェイクダウンされたapr GR86 GT
シェイクダウンのステアリングを握った永井宏明
apr GR86 GTのエンジンルーム。プリウスPHV GTと同じ流れにあるが、美しい仕上がりに。
apr GR86 GTのコクピット。ディスプレイが大型化され、ドライバーからは好評。市販のGR86の位置と同じにしてあるのだとか。
東京オートサロンの発表時からは、グリルにインテークが設けられたり、カナードが装着されたりと違いがみられる。
東京オートサロンの発表時からは、グリルにインテークが設けられたり、カナードが装着されたりと違いがみられる。
天然素材が使用されるバーチカルフィン
リヤにはGR86のエンブレムが輝く。
apr GR86 GTのリヤビュー

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