【新型コロナ】神奈川5729人感染、14人死亡 横須賀刑務支所でクラスター

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で14日、新たに14人の死亡と、10歳未満~100歳以上の男女5729人の感染が確認された。1日当たりの新規感染者が6千人を下回るのは、1月27日(5940人)以来約2週間ぶり。

 横浜市によると、8人の死亡が確認された。うち6人は市内の介護老人保健施設に入所していた70~90代の男女で、今月9~13日にかけて亡くなった。クラスター(感染者集団)が起きている同施設は入所者121人のうち116人が感染し、死者は計22人となった。

 90代女性は4日に感染が判明し、13日に死亡。80代男性は3日に感染が分かり、6日に死亡した。

 相模原市によると、80代女性は8日に死亡し、その後の検査で陽性が判明した。90代男性は体調が悪化し、5日に陽性と判明。入院したが12日に死亡した。別の90代男性は9日に感染が分かり、10日に入所する高齢者施設で死亡した。

 茅ケ崎市によると、70代男性は高齢者施設の入所者で、11日に別の疾患で死亡した。県によると、綾瀬市の80代男性は、クラスターが起きている厚木保健福祉事務所管内の医療機関に入院していた7日に症状が悪化し、8日に死亡した。死亡後に陽性が判明した。横浜市の90代男性は、市内の高齢者福祉施設の入所者で7日に陽性が判明。9日に他疾患で死亡した。

 新たなクラスターでは、県立芹が谷やまゆり園(同市港南区)で利用者12人と職員8人の感染が分かり、市が認定。川崎市では、同市多摩区の特別養護老人ホームなどで、横須賀市内では横須賀刑務支所で職員4人、受刑者37人の計41人の陽性が確認されるなどしている。

 茅ケ崎市保健所管内でも高齢者施設で、県所管域では厚木保健福祉事務所管内の障害者支援施設など計5件が確認された。

 また、県は新たに415人が自主療養したと発表した。自主療養者の累計は6543人となった。

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