神奈川県立学校の校長のマネジメント能力や資質向上を目指し、県教育委員会は16日、「総括校長」(仮称)のポストを来春にも新設する方針を明らかにした。
情報化の進展や子どもたちの安全確保、新型コロナウイルス禍での教育活動の展開など、課題が山積する中で、近年増えている経験の浅い校長らに助言・指導する役割を担うことなどを想定する。今後、配置数などの検討を進める。
同日の県議会本会議で桐谷次郎教育長が自民党の加藤元弥氏の代表質問に答えた。
県教委によると、現状で県立学校169校のうち約3割の校長が校長職に就いてから2年以内で、世代交代が進んでいる。総括校長を置くことで、こうした経験の浅い校長に実践的なアドバイスを送り、円滑な学校運営を手助けしたり、地域ごとの学校間連携を促進したりする狙いがある。
同様のポストは既に東京都や静岡県が設けているという。