琉球の歴史は「ロックンロール」!? イケムラさん講演「観光の底上げにも」

 第96期「新報女性サロン」の第2回講座が16日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。英字ウェブマガジンオキナワンダラーを運営する琉球プレス代表のボス・イケムラ(池村純)さんが、「沖縄・琉球史の学びはロックンロールだ!~ウチナーンチュよ、興味を抱け!~」と題して講演した。「歴史を知りウチナーンチュとしての意識を高めることが、観光の底上げにもつながる」と語った。

 池村さんはこれまで外国人に情報発信する英字新聞で働き、コロナ禍の現在はオンラインで琉球史の講座などを手掛ける。講演ではグーグルマップを活用して浦添や首里、南城市大里、うるま市勝連など琉球史と密接に関わる場所を取り上げた。県内に複数ある「西原」「南風原」といった地名の方角の謎や、琉球の舜天王の父を源為朝とする伝説に対する、自身の仮説を紹介した。

 琉球史のロマンや魅力に触れた池村さんは「目線を変えて自分のアンテナを張り、興味を深掘りすることでウチナーンチュとしてのアイデンティティーも高まる」と指摘。そのことが沖縄を訪れる外国人にとっての観光の価値を高め、沖縄への深い理解につながると強調した。 (當山幸都)

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