「竹あかり」 道沿いや雪山に明かり 竹灯籠450個ともる 上越市下正善寺 アニメキャラの雪像も 

 道路脇の雪壁などに約450個の竹灯籠を置き、ろうそくで明かりをともすイベント「竹あかり」が19日、上越市下正善寺の正善寺工房周辺で開かれた。正善寺地区振興協議会主催。

 同工房と上信越自動車道の高架下を結ぶ道路約700メートルが、ろうそくの明かりで彩られた。

正善寺工房に設けられた雪山は多くの竹灯籠で彩られた

 新型コロナウイルスの感染拡大以降「地元を盛り上げるイベントをしたい」と昨年から取り組んでいる。竹は住民が地元の竹林から切り出し、ドリルで穴を開けて花火や花、トンボやセミなどの文様を刻み、作り上げる。同工房前には若者のボランティアがアニメ映画『となりのトトロ』に登場する「ねこバス」の雪像を作り、子どもたちに好評だった。

雪の壁を掘ってできたくぼみから竹灯籠の明かりが漏れる
ボランティアが1日がかりで作った「ねこバス」の雪像は子どもに人気

 訪れた人が車を止めてゆっくり観賞できるようにと、田中産業(同市土橋)が同市下正善寺の敷地を提供。訪れた人たちは歩きながら、雪壁の中で輝く明かりにカメラを向けたり、のぞき込んだりしていた。

 中正善寺町内会の風間久信会長は「竹あかりを通して、夏のアジサイや古道散策にも足を運んでもらえたらうれしい。工房に協力してもらって発信していきたい」と話していた。

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