鎌倉インテルこと、鎌倉インターナショナルFCで子供〜大人までコーチを務める武田航平さん。
小学生にサッカーを教える上で大切にしていることは、「子供一人一人に合わせたコミュニケーション」。
子供たちがサッカーを楽しむ気持ちを育てながら、教育的な価値を大事にする。武田さんのサッカーへの熱い想いを語っていただきました!
\鎌倉「みんなのスタジアム構想」クラウドファンディング実施中/
全く興味がない→サッカーコーチ→サッカーを学びにウルグアイへ。異色の経歴の持ち主
ゴールを決めたスクール生と武田コーチのグータッチ!
ひとみ編集長本日はよろしくお願いします!
早速ですが武田さんの自己紹介をお願いします。
武田さん今年で社会人3年目の24歳で、今年、鎌倉インテルでは小学生のスクールコーチをしています。指導を始めてからは3年が経ちます。
ひとみ編集長武田さんが鎌倉インテルに携わるようになったきっかけを教えてください。
武田さんはい。実は元々サッカーに全然興味がなくて、ワールドカップすら全く見ないくらいでした。ただ、スポーツ自体は好きだったこともあり、スポーツ施設でバイトしていて、たまたまそこで出会ったコーチをキッカケに指導を始めました。
ひとみ編集長どんなコーチですか?
武田さん小学生に対してサッカーが上手くなることを考えているとは到底思えない高圧的な指導をしていたコーチです。指導を受けていた子は、恐怖心を感じたのか泣き出してしまって練習が中断してしまっていました。
これを見て、大人のせいで子供がサッカーを嫌いになってしまうような環境が納得いかなかったので、自分がコーチになって声をあげようと思い、コーチングの勉強を始めました。
ひとみ編集長そんなことがキッカケだったんですね…それからどのような経緯で鎌倉インテルでコーチを始めたんでしょうか?
武田さん鎌倉インテルは、僕がコーチに興味を持つ前から知っていて。バイト先のスポーツ施設に鎌倉インテルが練習しに来ていたり、友達が鎌倉インテルの選手だったりと、いくつかの繋がりがありました。
ひとみ編集長そうだったんですね!
武田さんはい。それでコーチングの勉強を始めてから監督をやりたいと思うようになっていて、創設したばかりで、かつ身近な存在だった鎌倉インテルなら監督をやらせてもらえる可能性が高いと思い、「監督をやらせてください!」と吉田GMに連絡をしたところ、話を聞いて下さって。
ひとみ編集長すごいラッキーですね!
やりたいと思って、すぐにできることではない気がします。
武田さん本当に感謝しかないです。
2019年、大学4年生で鎌倉インテルに関わり始めてから、トップチーム(1軍)のコーチ、監督をやらせてもらい、現在はスクールコーチを務めています。
そして、今年から新設されるサードチーム(3軍)の監督も兼務となります。さらには、来年から南米ウルグアイに行って、数年間サッカーの勉強をしてくる予定です。
ひとみ編集長怒涛の日々ですね!ものすごい勢いで監督やコーチの経験を積んでいますね。## 子供一人一人に合わせたコミュニケーション
鳩スタでの鎌倉インテルサッカースクール風景
ひとみ編集長子供たちにサッカーを教えるうえで、大切にしていることってありますか?
武田さん「サッカーとは無条件に楽しいものである」という基本的なことを大切にしています。そのために、子供たちが今どの段階にいるのか?ということを考えながらアプローチを選択しています。
サッカーをするにあたって「何となくやっている」→「楽しい」→「上手くなりたい」というような感情の変化があると思っていて、今その子がどの段階にいるのかを把握し、それに合わせた指導をするようにしています。
ひとみ編集長それ、詳しく聞かせてください!
武田さん例えば、「友達がやっているから」とかの理由でサッカーをしている子に対して、プレーの質を厳しく追求するようなコミュニケーションをとると、サッカーがつまらなくなってしまうと思います。
その子にとっての楽しいは「友達とボールを蹴ること」なのに、コーチが「厳しい環境で上達することが楽しいのだ」という前提でコミュニケーションを取ってしまったら楽しくサッカーができるわけがないんです。
なので、子供たち一人一人が今どんな想いでサッカーをしているのかを理解した上で、それに合わせた指導をするようにしています。
ひとみ編集長なるほど!武田さんが指導を始めたキッカケとなったコーチは、これを間違えていたということでしょうかか?
武田さん「決して「間違い」と言い切れることではありません。そのコーチのように子供たちのプレーに対して高圧的になったり、怒ったりするコーチもいますが、僕はそのようなことはしません。
子供たちのミスに怒るのは、教えられていない自分の指導力の無さに怒るようなものです。
ひとみ編集長素敵な考え方!
なんかすごくいい子に育ちそうですね。教え方が温かい、優しいコーチ、素敵です。## 荷物投げ捨てて走り回れる安全性が、鳩スタの魅力
鳩スタでの鎌倉インテルサッカースクールの様子
ひとみ編集長鳩スタはどんなところが魅力だと思いますか?
武田さんまず、鎌倉市初のフルピッチ人工芝というところですね!子供たちはスタジアムに来たらハイテンションになって、荷物投げ捨てて走り回ってますよ(笑)## 「サッカーとは無条件に楽しいものである」を世の中に広めることがミッション
公式戦ゴール後の歓喜の瞬間
ひとみ編集長武田さん自身の夢や今後の目標はありますか?
武田さん具体的なものではありませんが、社会に感情を共有することです。
お笑いであれば、笑いやその先にある感動、スポーツであれば熱狂やその先にある感動など、自己表現をすることで社会に感情を共有することができると思います。
自分の活動を見て世の中の人々がそういった感情を抱き、最終的にそれが勇気とか希望を与えることになったら、自分は幸せになれるのかなと思っています。
ひとみ編集長素敵な目標ですね!
武田さんありがとうございます!それとは別に、「サッカーは無条件で楽しいものである」ということを世の中に広めることは一つのミッションだと思っています。それが指導者の道を歩み始めたキッカケなので。## 国際的なスタジアムにしたい
鳩スタでトップチーム公式戦!勝利後の記念撮影!
ひとみ編集長今後鳩スタがどのようになって欲しいと思いますか?
武田さん鎌倉インターナショナルFCなので、外国人の子供が日本人の大人とサッカーしたり、インターナショナルでより色んなものが絡まりあって、文字通り「みんなのスタジアム」になって欲しいと思っています。
ひとみ編集長素敵な未来が想像できますね!本日はありがとうございました。### 編集後記
サッカーに「教育的価値」を見出しているところが、とても芯がしっかりとしているように思いました。
子供たちの楽しい気持ちを育ててあげること、そしてサッカーを通じて人生の気づきを与えてあげられること。
鎌倉インテルのスクールでプレーすることは、子供たちにとって貴重な経験となり、成長の場になりそうです。
元々サッカーに興味のないところから、いきなりコーチや監督になり、ウルグアイにまでサッカーを学びに行く熱い想いを持った武田さん。
南米の本場の技術を学び、またぜひ鎌倉インテルでそれを生かして欲しいですね。