新社長に秋野氏内定 清水氏は副社長続投 めぶきFG

秋野哲也氏

 足利銀行と常陽銀行(水戸市)を傘下に持つめぶきフィナンシャルグループ(FG)は21日、社長の笹島律夫(ささじまりつお)常陽銀行頭取(63)が退任し、新社長に取締役の秋野哲也(あきのてつや)常陽銀取締役常務執行役員(58)を昇格させる人事を内定したと発表した。6月24日に開催予定の株主総会などを経て正式決定する。足利銀行の清水和幸(しみずかずゆき)頭取(60)はめぶきFGの副社長を引き続き務める。笹島氏は4月1日付で常陽銀頭取を退任し会長に就き、秋野氏が新頭取に就任する。

 秋野氏は21日の記者会見で、伝統的な銀行業務の効率化やコンサルティング営業の強化などに注力することを表明した。「持続的な成長に向けて進化に挑戦したい」と抱負を語った。

 笹島氏は社長交代について、策定中の第3次中期経営計画が始まる4月を考慮したとし、「組織においてモードが変わったと一番印象付けるのはトップの交代」と述べた。

 秋野氏は1963年生まれ。茨城県那珂市出身。慶応大経済学部卒。86年に常陽銀入行。執行役員人事部長、同経営企画部長などを歴任し2020年から取締役常務執行役員。めぶきFGでは18年から経営企画担当の取締役を務める。

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