ナント側の代理人、サラが搭乗した飛行機の不備は知らなかったと証言「確認していない」

 アルゼンチン人FWエミリアーノ・サラの代理人は、事故前に飛行機やパイロットの問題に気づいていなかったと審問で証言した。

飛行機事故で死亡のサラ… 一酸化炭素中毒で意識不明だった事が判明

 28歳サラはナントからカーディフ・シティに移籍が決まり、2019年1月21日に小型機でフランスからウェールズに渡航中イギリスのチャンネル諸島上空で墜落事故に遭遇。捜索の末、パイロットのデイビッド・イボットソン氏と共に死亡が確認された。ナント側の代理人を務めていたマーク・マッケイ氏は審問で、カーディフ側に飛行機の手配を依頼した際にウェールズからパリまでの民間航空便しか用意されなかったと発言。「エミはナントに住んでいて、パリから5時間以上掛かるから何の役も立たなかった。だからナントからプライベートジェットを依頼できる会社を探した」と伝えた。

 マッケイ氏によると飛行機を手配できないか複数会社に電話したと明かし、その中にはフライトを用意したフライトオーガナイザーのデイビッド・ヘンダーソン氏も含まれていた模様。マッケイ氏は審問で飛行機の安全やパイロットは誰か確認しなかったのか質問されると、「私は14年間ヘンダーソンと仕事している。もしタクシーを手配するとき、ドライバーに保険や免許証を持っているかわざわざ尋ねるか?」と主張した。またサラは、亡くなる直前に一酸化炭素中毒に陥っていたことも判明。審問は、今後1ヶ月続く予定だ。

ナント側代理人が飛行機に不備に気付いていなかったと証言 Photo Dave Winter

© 株式会社SPOTV JAPAN