【新型コロナ】横浜のコロナ専門病院 看護師2倍増、日勤医師も1人増員 高齢患者急増で

横浜はじめ病院=同市神奈川区

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、横浜市の山中竹春市長は25日の定例会見で、昨年12月に開院した「コロナ専門病院」の医師や看護師を増員したと説明した。基礎疾患のある高齢者がオミクロン株に感染するケースが急増していることから、体制を強化する。

 同病院は、軽症や「中等症Ⅰ」の患者の早期診断・診療を目的に、横浜はじめ病院(同市神奈川区)を改修して設置。横浜市大から医師や看護師を派遣して24時間体制で運営している。

 主に1泊2日の中和抗体療法を行ってきたが、「第6波」到来に伴い、基礎疾患を抱える高齢者らがオミクロン株に感染することで重症化したり死亡したりするケースが急増したため、方針を転換。より多くの高齢患者を受け入れるため、看護体制の強化を決めた。

 市などによると、今月初旬に市大の協力を得て看護師を2倍以上に増員したほか、日勤の医師を1人増やして5人体制とした。

 山中市長は「(専門病院の)稼働実績が先週から今週にかけて上がってきた。『第7波』がどうなるか分からないが、対応できる医療提供体制の検討を始めるよう指示した」と述べた。

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