長崎県内2大学 3700人が挑戦 国公立2次試験・前期日程

試験を終え、ホッとした表情で会場を後にする受験生=長崎市、長崎大文教キャンパス

 国公立大2次試験の前期日程が25日、全国各地で始まった。文部科学省によると、1時間目の受験者数は20万1437人。県内では、長崎大と県立大に計3742人が挑戦した。
 文科省は各大学に対し、新型コロナウイルス感染対策や、東大前の受験生刺傷事件を踏まえた警備強化を要請。共通テスト問題流出を受け、受験生が持つスマートフォンの状態チェックなど不正防止に努めることも求めた。
 長崎大は10学部1039人の募集に対し、昨年を173人上回る2523人が受験した。長崎市文教町の文教キャンパスで、教育学部を受験した県立長崎南高の松尾日菜さん(18)は「コロナ禍で図書館で勉強するのも我慢してきた。今日は全力を出し切った。教師になりたいという思いを明日の面接でしっかり伝えたい」と表情を引き締めた。
 26日は教育学部と医学部医学科、歯学部の面接がある。
 県立大は5学部377人を募集。昨年より148人多い1219人が臨んだ。佐世保市川下町の同大佐世保校で、経営学部を受験した県立佐世保西高の廣重めかりさん(18)は「3年間頑張ってきたことを信じて問題を解いた。傾向が昨年と違ったけれど時間内に終えられて良かった。今は不安な気持ちと安心した気持ちが半々」と話した。
 県立大の合格発表は3月6日、長崎大は同8日。いずれもコロナ対策として学内には掲示せず、ホームページで発表。後期日程は同12日に実施する。


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