「小串トマト」料理を展開 川棚の飲食店 キッチンカーでオムライス提供

小串トマトの鉄板オムライスを提供するさんぽ道のキッチンカー=佐世保市城間町

 長崎県東彼川棚町の飲食店が連携し、町の特産品「小串トマト」を使ったメニューを展開する「いろはにとまとプロジェクト」で、今年生産分のトマトを使った料理の提供が始まった。春には町民参加型のレシピコンテストや飲食店のベストメニューを競うイベントも予定している。
 プロジェクトは、佐世保市重尾町の菓子店「草加家」の髙木龍男社長が川棚町の飲食店などに呼び掛け、立ち上げた。比較的安価で手に入り、流通量も確保できる「B品」のトマトに着目し、ピューレに加工。昨年は、飲食店10店舗でピューレを使ったメニューを提供した。
 今年は、ブランド力やイベント性を高めようと2月11日を今年生産分の「解禁日」と設定。同日から町内の▽BUCO cafe(三越郷)▽味処まま家(百津郷)▽中華料理 優(栄町)-の3店舗が先行してオリジナルメニューの販売を始めた。また小串郷の温浴施設「しおさいの湯」内のレストラン「音ケ瀬」を営業する「さんぽ道」は、年度内に施設との契約が満了するのに伴い、キッチンカーを開始。人気メニューの「小串トマトの鉄板オムライス」を移動販売する。店舗は今後も増える予定。
 町民参加の「おうちシェフレシピコンテスト」は、ピューレを使ったレシピを考案してもらおうと企画。約30人がエントリーし、3月に結果を発表する。4月には飲食店のメニューコンテストなどのイベントも構想している。プロジェクト代表で「BUCO cafe」の松隈靖之さんは「新型コロナの状況を見つつ、たくさんの人が小串トマトを楽しめる展開を考えたい」と話している。
 参加店舗やキッチンカーのスケジュールなどの情報は「いろはにとまと」のインスタグラムで発信している。


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