サッカーJ2 V長崎 アウェーで黒星 横浜FCに0―1

【横浜FC-V長崎】先発に名を連ねたV長崎のエジガルジュニオ。今季初ゴールは生まれなかった=横浜市、ニッパツ三ツ沢球技場(V・ファーレン長崎提供)

 明治安田J2第2節最終日(27日・ニッパツ三ツ沢球技場ほか=9試合)V・ファーレン長崎は横浜FCに0-1で競り負けて、今季初黒星を喫した。通算1分け1敗(勝ち点1)。1年でのJ1復帰を狙う横浜FCは唯一の開幕2連勝を果たした。
 V長崎は前半16分、カイオセザール、エジガルジュニオが立て続けに決定機を迎えたが、相手守備に阻まれた。逆に26分、横浜FCの斎藤に左足でミドルシュートを決められて先制を許した。
 後半は交代策から攻勢に出た。23分にエジガルジュニオがネットを揺らしたが、直前のプレーがハンドの判定でノーゴール。その後も都倉、クリスティアーノらがゴールを脅かしたが、最後まで1点が遠かった。
 今季初戦となった大分は終了間際に追い付き、甲府と1-1で引き分け。仙台は水戸に3-2で競り勝った。
 第3節は3月5、6日、各地で計11試合を実施。V長崎は5日午後2時から、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で甲府と対戦する。

◎「昇格候補」対決に敗れる

 第2節にして、昇格候補の呼び声高い両雄が早くもぶつかった。J1から降格してきた横浜FCと、昨季J2で4位のV長崎。長いシーズンの力関係を占う上でも注目された一戦はV長崎が0-1で敗れ、内容でも相手を上回れなかった。
 名将ペトロビッチ監督の下で学んだ四方田監督が指揮を執る横浜FCは、前線のプレス守備と攻撃の連動性が特長。ゾーン守備と前線のフィジカルを生かす攻撃が生命線のV長崎とは正反対のタイプだ。相手の積極性を逆手に取り、うまくいなすのがV長崎の狙いだったが、ホームチームの勢いに押されて先に失点。ハーフタイムに交代カードを切り、後半はパワープレーで決定機を迎えたが、相手GKが立ちはだかった。
 松田監督は「前半は、足元か背後かというところで中途半端だった。ダイレクトにゴールに迫るプレーをすべきだった」と敗因を語る。個の能力も高い相手のマンマークで前線にうまく収まらず、シンプルにロングボールやクロスを送る戦術を徹底できない負の連鎖に陥った。
 開幕2試合で1分け1敗と苦しい滑り出し。ただ、失点はいずれも大きく崩された形ではない。課題は攻撃面。リーグ屈指の得点力を持つエジガルジュニオやクリスティアーノに、よりゴールに近い位置で勝負させる工夫が求められる。


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