山下一貴(三菱重工)2位 終盤の強さ発揮、MGCへ 大阪・びわ湖毎日マラソン

山下一貴(三菱重工)

 大阪マラソン・びわ湖毎日マラソン統合大会は27日、大阪府庁前から大阪城公園までの大阪市内のコースで行われ、三菱重工の次世代エースが、MGCの切符を長崎県勢1番乗りでつかんだ。自身2度目のフルマラソンに挑んだ山下一貴が2時間7分42秒で2位入賞。昨年のびわ瑚でマークした2時間8分10秒を28秒縮め、順位も18位から2位にジャンプアップした。2024年パリ五輪への挑戦権を得た24歳は「まず一安心」と自身の走りに納得していた。
 30キロ付近からのアップダウンで、縦に長い集団から押し出されるような形で先頭へ。レースを「引っ張らされる」展開になった中、しっかりと終盤の強さを発揮した。残り5キロで三つどもえの争いとなり、最後は初マラソンの星(コニカミノルタ)に月桂冠こそ譲ったが、11秒差で続いた。
 元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)は5区(15.8キロ)に出走。区間4位と不完全燃焼だったが、ニューイヤー前後から長い距離の練習を継続することでいい状態には仕上がっていた。今月13日の全日本実業団ハーフマラソンで初優勝した20歳の林田に続き、また、三菱重工勢が結果を出した。
 東京五輪切符を懸けた19年の第1回MGCに出場した県勢は男子3、女子1人。男子はいずれも三菱重工勢だった。1週間後の東京マラソンには山下よりも持ち記録がいい井上、定方がエントリー。黒木監督は「2人とも順調に来ている。きょうでさらに刺激を受けたはず」と主力の走りに期待していた。


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