柔道グランプリ大会で銅メダル 老野(長崎日大高―帝京平成大) 初の国際舞台で躍動

自身初の国際舞台で銅メダルを獲得した老野(右端)=ポルトガル

 柔道のグランプリ大会は1月28~30日、ポルトガルのオディベーラスで行われ、男子81キロ級で国際柔道連盟(IJF)ワールドツアー初参戦の老野祐平(長崎日大高-帝京平成大)が銅メダルに輝いた。
 老野は初戦で米国選手に大外刈りで一本勝ち。ハンガリー選手を下して進んだ準々決勝も延長5分すぎまでもつれる中で積極的に攻め続け、韓国選手を一本で退けた。
 81キロ級は同じ長崎日大高出身の永瀬貴規(旭化成)が昨夏の東京五輪で金メダルを獲得。老野は準決勝で、永瀬が東京五輪準決勝で熱戦を繰り広げたベルギーのカスに合わせ技で一本負けしたものの、3位決定戦は冷静な試合運びでブラジル人選手から指導3を引き出した。
 老野は2019年の南部九州インターハイで準優勝、21年12月の全日本ジュニア体重別選手権では優勝した。20歳のホープが、憧れの先輩に続き、自身初の国際舞台で表彰台に立った。
 老野は「特に緊張することなく、いつも通りの試合をすることができた。足技はすごく有効的だったので、投げ技につなげること、内股や担ぎ技でもっと投げるようになることが課題。外国人に負けないフィジカルも必要だと感じた」と振り返った。


© 株式会社長崎新聞社