東京都中央区に住む田中隆浩君(8、小学2年生)は親族が住む上越の豪雪を心配し、除雪の仕事をしている人たちを元気づけたいと、雪をミスト(霧状の水)に変える除雪車や、除雪中に温かいドリンクを提供するロボットを発案した。イメージイラストと手紙がこのほど上越タイムス社に送られてきた。
工作が好きで、「ぼくも除雪の仕事をしている人たちなど、夜おそくから朝までお仕事をしている人たちを勇気づけるために、何かできないか」と、以前から考えていた案をイラストと文章に記した。
発案した除雪車は車体の下にばねが付いていて、雪の高さによって車体が持ち上がり、取り除いた雪をミストに変えて外に出し、堆積させない利点がある。父親の隆之さん(37)は「道路脇に捨てると人が通れなくなるから、ミストに変えれば積もらなくて済む」と子どもの案を説明する。
もう一つは、家族からの応援メッセージを届け、温かいはちみつドリンクを出すロボットを考えた。「ぼくのアイデアで寒くてくらい上越の夜にえがおがふえると思いました」と子ども心に期待している。
「世の中にないものをつくるのが好き」と話す隆浩君。将来の夢は飛行機やヘリコプターのパイロット、ロボットの開発、おもちゃ製造会社など、たくさん抱いている。