「つながりは一生の財産」 長崎県内公立高で卒業式

卒業証書を受け取る生徒=長崎市、長崎南高

 長崎県内のほとんどの公立高で1日、卒業式があり、思い出の詰まった学びやを卒業生が巣立った。県教委などによると、本年度の卒業生は公立高が7876人(1月4日現在)、県立特別支援学校高等部は262人(同)、私立高は3793人(1月末現在)の見込み。
 長崎市上小島4丁目の県立長崎南高では、59回生232人が同校体育館で式に臨んだ。新型コロナウイルスの感染対策として、在校生の参列を制限。後藤慶太校長が一人一人に卒業証書を手渡した。
 校長の式辞は時間短縮のため省略し、書面で配布。コロナ禍において「心に大きな穴が開く」経験を乗り越え、できることに全力で取り組んだ姿勢をたたえ、「より良い社会と幸福な人生の創り手となっていくことを期待している」とメッセージが贈られた。
 卒業生を代表し、ブラジル人のソアレス・ムニーズ・アドリアーネさん(18)が答辞。「南高で国や文化を超え、つながりあえたことは私の一生の財産。人生の節目には卒業記念桜を見に帰ってきましょう」と述べた。


© 株式会社長崎新聞社