長崎県警察学校で卒業式 45人が門出 「社会的弱者に寄り添う警察官に」

卒業生代表で力強く答辞を述べる岡部さん=長崎市、県警察学校

 長崎市小江原5丁目の県警察学校(平田泰範校長)で2日、初任科長期課程(高卒程度)第511期の卒業式があり、45人(男性30、女性15)が門出を迎えた。約10カ月間、警察官として必要な知識や技術を身に付けた卒業生は県内10署に配属され、交番勤務に当たる。
 新型コロナウイルス感染防止のため、卒業生の家族は出席せず、動画配信にした。
 同校では昨年8月に新型コロナのクラスター(感染者集団)が発生。長期課程の学生に感染者はいなかったが、1カ月にわたって隔離生活をした。平田校長は「一丸となってよくぞ乗り越えた」と述べ、「いかなる困難にも正面から向き合う勇気を持ってほしい」。中村亮県警本部長は「県民の立場に立った思いやりのある警察官になってほしい」と激励した。
 卒業生を代表して岡部佑斗巡査(24)が「県民の期待と信頼に応え、まい進する」と力強く答辞を述べた。長崎署に配属された大久保真希巡査(19)は取材に「社会的弱者に寄り添える強くて優しい警察官になりたい」と話した。
 県警によると、卒業生のうち女性が占める割合は、今回が過去最も高いという。


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