藤沢市の新卒採用、最終選考まですべてウェブで実施 神奈川県内自治体初

藤沢市が新卒職員採用向け説明会で示した資料の一部

 神奈川県藤沢市は、2023年新卒者向けの職員採用試験で、県内自治体で初めて申し込みから最終選考まですべてウェブ上で実施する。民間企業の会社説明会解禁日を踏まえ、例年よりも2カ月程度前倒しし、1日からエントリーの受け付けを始めた。

 4月中に書類選考、SPI試験(適正試験)、ビデオインタビュー(録画面接)、ウェブ面接を行い、合否を決定する。

 同市は従来、4月末に募集を開始し、8月末ごろに合格者を発表していた。しかし、民間の採用日程が早期化する中、このスケジュールでは、応募者数が伸び悩んでたという。

 このため、市は採用試験の日程や選考フローの大幅な見直しを検討。学生のニーズや民間の採用スケジュールなどを参考に、民間並みの選考日程に変えたほか、採用対象が広がり応募者にとっても利便性が高いウェブ採用の導入を決めた。

 今回の職員採用に当たり、市は「求める人材」として「変革性、チャレンジ精神を持った学生」と提示。市職員課の担当者は「時代の変化を踏まえ、市も果敢に変わる。持続可能な街にするため先進的な施策を打ち出し、ともに藤沢市を変革しよう」と応募を呼びかけている。

 募集職種は事務職50人程度、土木職5人程度で、受け付けは25日まで。

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