燃料いらずの発火装置、ファイヤースターター。ファイヤースターターでの火起こしは初心者にとってハードルが高いと感じるかもしれません。でも、やり方を知ると意外と簡単なんです!ここでは、ファイヤースターターの使い方や選び方を解説。さらに、おすすめのファイヤースターターもお伝えしますので、ぜひ火起こしに挑戦してブッシュクラフトの第一歩を踏み出してみましょう!
ファイヤースターター(メタルマッチ)ってどんなもの? 基本的な使い方をチェック
そもそもファイヤースターター(メタルマッチ)とは、燃料を必要としない発火装置です。
「ストライカー」と「ロッド」という2つのパーツで構成され、火打ち石のようなイメージで火花を散らして火口に着火させます。
今ではさまざまな方法で簡単に火を起こすことができますが、あえてファイヤースターターを使って火おこしをするのがキャンプやアウトドアの醍醐味、と感じる人も多いそう。
たしかに、アウトドアシーンでファイヤースターターを使いこなせたらカッコいいですよね!
ファイヤースターターのメリット
ライターやマッチといった安価で便利な発火装置があるのに、あえてファイヤースターターを使う理由はこの3つ!
ファイヤースターターのメリット
- 燃料がいらない
- 濡れても使える
- かなりの回数使える(使い切るのは大変!)
気象条件に左右されるアウトドアシーンでは、マッチやバーナーなどが雨に濡れて使えなくなることがあります。そんな時、濡れても使えるファイヤースターターが頼りになるんです。
たとえ無人島に流されたとしても、ファイヤースターターさえあれば、容易に火を起こして調理をしたり暖を取ったりすることが可能。生き延びる可能性が高まりますね!
ファイヤースターターの使い方
ファイヤースターターの使い方は、極めてシンプルです!コツさえ覚えれば、初心者でも気軽に火種を作ることができますよ。
STEP1:火口を用意する
麻紐をほぐしたもの、ティッシュ、フェザースティックなどの火口を用意しておきます。
STEP2:ロッドをストライカーで削る
ロッドの表面をストライカーの角を使って削ります。
金属の粉が出てくるので、火口(今回はティッシュを使用)にまぶしておきましょう。
STEP3:火口に向かって火花を散らす
それでは火を付けていきます!
ロッドの上から下に向かってストライカーを擦りつけ、摩擦を起こして火花を散らします。
ストロークが長い方が着火しやすいので、ロッド全体を使って擦り滑らせるイメージでやってみてください。
火花が上手く火口にヒットすると、火が燃え上がります!
火が消えてしまう前に、フェザースティックや小さな薪などを追加して、徐々に火を大きくしていきましょう。
ファイヤースターターの選び方 自分にぴったりなお気に入り商品を見つけよう!
ファイヤースターターは100均でも購入できますので、誰でも火起こしに挑戦できます!
一方、こだわりが詰まったアウトドアメーカーのファイヤースターターに目を向けると、デザイン性に優れ、機能的でも個性豊かな商品が並びます。
どれにしようか迷った時は、以下のポイントを参考に選んでみてください!
選び方ポイント【1】ロッドの材質
ロッドの材質は、着火のしやすさに影響する大きな要素。
ロッドの材質
- フェロセリウム(鉄とフェロセリウムの合金)
- マグネシウム合金
「フェロセリウム」と「マグネシウム合金」の違いは、着火温度。フェロセリウムの方が着火温度が低く着火しやすいので初心者におすすめです!
マグネシウムは低価格で購入できる点がメリット。
フェロセリウムに比べると着火しにくいと言われていますが着火可能ですので、コストを抑えたい方はマグネシウムをチョイスしましょう。
選び方ポイント【2】ロッドの長さ
ロッドの長さは、6cm程度がおすすめ!
短すぎるとストロークが短くなり、発火の難易度が上がってしまいます。
長ければ良いかと言うとそうでもなく、ポケットやケースに入れることを考えると6cm程度が理想的なんです。
選び方ポイント【3】持ちやすさ
しっかりと摩擦をかけるために、持ちやすさも重要です。
ロッドの柄部分が木製で握りやすくなっていたり、手にフィットする形状になっていたりと工夫が見られますので確認しましょう!
実際に使っている人の口コミなどを参考にすると良いですね。
選び方ポイント【4】その他の便利な機能
ファイヤースターターには、ホイッスルや火吹き棒といった便利なギアが付属しているセット商品も多く、初心者キャンパーはまとめて揃えてしまうのもおすすめです!
ストライカーに栓抜き用のくぼみがあるものや、いざという時に使えるパラコードでロッドとストライカーを繋いでいるものなど、多様なファイヤースターターがありますよ。
【2022年最新】おすすめファイヤースターター9選
それでは、おすすめのファイヤースターター9選をご紹介していきます!
①握りやすく着火が簡単!『LIGHT MY FIRE(ライトマイファイヤー)/スチールスカウトアーミー BIO』
以前ハピキャンでレビューした、『LIGHT MY FIRE(ライトマイファイヤー)/ファイヤースチールスカウト2.0』。
ここでは、より大きくなって使いやすくなった『スチールスカウトアーミー BIO』を紹介します!
従来品からサイズアップしたことにより、より持ちやすく、初心者でも使いやすい仕様となりました!
グリップ部分は指にしっかりとフィットする形状で、効率的に力を送ることが可能。ストライカー部分にはホイッスルが付いています。
②握りやすさ抜群で初心者におすすめ!『BushCraftInc.(ブッシュクラフト)/ メタルマッチ プロ 2.0』
BushCraftInc.で人気の『ファイヤースチール』がより使いやすくなってリニューアルした『メタルマッチ プロ 2.0』!
約9.5mmの極太ロッドはフェロセリウム製。握りやすいハンドルと大きめのストライカーによって、初心者でも力を入れやすく大きな火花を容易に作れます。
ファイヤースチール本体とロッドが一体になるので、携帯性の良さも魅力です!
③火吹棒もセットで1000円以下!コスパ◎ 『Ribitek/メタルマッチ』
ファイヤースターターに火吹棒がセットになった『 Ribitek/メタルマッチ 』は、アマゾンレビュー高評価の人気商品!
マグネシウム棒を使用しコストを抑えながらも、手にフィットしやすい木製グリップで使いやすさへのこだわりを感じます。
ストライカーには栓抜きとスケールが付属。火吹棒やケースも付いて1,000円以下なので、初心者には嬉しいですね!
④多機能でデザイン性&コスパ◎!『CURE(キュア)/ ファイヤースターター』
シルバーカラーがカッコいい『CURE/ファイヤースターター』は、多機能でありながら低価格!先述のRibitek同様1,000円以下で購入可能です。
ストライカーにはスケール、栓抜き、缶オープナーが付いており、ロッドの先端にはファイヤースターターには珍しいコンパスまで付いています!
シルバー好きな方、デザイン性やコスパにこだわりたい方にはたまらない一本です。
⑤信頼できるメーカーから買いたいなら! 『キャプテンスタッグ/ ファイヤースターター・火吹き棒 セット』
聞き慣れないメーカーがよく登場するファイヤースターター。アウトドア初心者の中には、「よく知らないメーカーの商品を買うのは心配……」と思う方もいるかもしれません。
そんな方は、キャンプ用品でお馴染みのキャプテンスタッグがおすすめです。
ロッドをストライカー内に収納すると、もはやUSBメモリのよう!傷付きやすいロッドを保護しながらコンパクトに収納可能です。
火吹き棒にはクリップが付いているので、ポケットに引っ掛けていつでもサッと取り出して使えます!
⑥火起こしデビューにおすすめ! 『Mt.SUMI(マウントスミ)/ ファイヤースターター 火起こしキット』
ファイヤースターターに加え、火吹棒、火口として使用するファットウッド(松脂)、カラビナ付き収納ケースが付いた火起こしセット。
ロッドはグリップしやすい木製ハンドルで、ストライカーには栓抜きが付いています。
付属のファットウッドをナイフで削って火口を作れば、すぐに火起こしデビューできちゃいますよ!
⑦スタイリッシュなスウェーデン発のデザイン!『The Friendly Swede / ファイヤースターター』
スウェーデン発のブランド『The Friendly Swede(ザフレンドリースウェード)』のフェロセリウム製ファイヤースターター。北欧ならではのナチュラルかつ上品なデザインと、確かな発火力が魅力!
ロッドは約7cmあり、長めのストロークが可能。約10,000回使えますので一生モノとして大切にしたいファイヤースターターです!
ロッドの裏面にはミラー素材を採用し、緊急時のシグナルミラーとしても活躍します。
▼実際に使っている人の口コミをチェック!▼
⑧オシャレなネックレスタイプ! 『The Friendly Swede / サバイバルネックレス』
同じく『The Friendly Swede(ザフレンドリースウェード)』から、ネックレスタイプのファイヤースターター『サバイバルネックレス』を紹介します!
ストラップ部分にはパラコードを使用し、ロッドとストライカーが結ばれています。
ロッドが小さいため着火にはテクニックが要るものの、機能とファッション性を兼ね備えておりプレゼントにもおすすめです。
珍しいネックレスタイプのファイヤースターターは、アウトドア仲間からの注目を浴びること間違いありません!
⑨ファイヤースターター付き19機能マルチツール!『LEATHERMAN(レザーマン) /マルチツール SIGNAL』
マルチツールのファイヤースターターを使うという選択肢もありますよ。
『SIGNAL』はLEATHERMAN(レザーマン)の中でも多い19機能を持ち、アウトドアシーンに加えて災害時などにも対応可能。こちらのコヨーテは限定カラーです。
少し高価な商品ですが、正規品は25年保証なので安心!ロマン溢れるマルチツールと一緒にキャンプへ出かけましょう。
ちなみに、マルチツールの大定番『ビクトリノックス』でもアイテムを追加して火起こしが可能です!
▼詳しくはこちらの記事からどうぞ!
ファイヤースターターは自作もできる! オリジナルファイヤースターターで火起こししてみよう
なんと、ファイヤースターターは自分で作ることも可能です!
ハピキャンでは、オリジナルファイヤースターターやファイヤーピストン(圧縮発火装置)の作り方も紹介しています。
▼合わせてこちらもチェックしてみてくださいね!
アウトドア上級者の第一歩! ファイヤースターターでの火起こしに挑戦しよう!
私達の生活に欠かせない、火。今は便利な発火装置が溢れていますが、ちょっと手間をかけて火を育てる作業はとても楽しいものですよ。
コツさえ掴めば火起こしは簡単!ぜひお気に入りのファイヤースターターを用意して火起こしに挑戦してみてください!
▼こちらの記事も合わせてチェック!
火起こしが楽になるこんなアイテムもいかがでしょうか?