三幸製菓株式会社(新潟市北区)の火災を受け、新潟労働局が県内米菓製造企業へ緊急点検を要請

新潟県米菓工業協同組合の星野一郎理事長(写真左)と新潟労働局の岩瀬信也局長(写真右)

厚生労働省新潟労働局は3日、三幸製菓株式会社(新潟市北区)の荒川工場で6人が死亡する火災が発生したことを受けて、県内の米菓製造企業14社へ対して緊急自主点検を要請した。

同日には、新潟労働局の岩瀬信也局長が、新潟県米菓工業協同組合の星野一郎理事長(越後製菓株式会社 新潟県長岡市)へ要請文書を直接手渡した。また県内の米菓製造企業14社へ対しても文書送付により要請する。

緊急自主点検の項目としては、「深夜業務従事者も避難訓練に参加しているか」「乾燥設備の内部は掃除しやすい構造となっているか」など30項目が並ぶ。

星野理事長は「(今回の三幸製菓の火災について)あってはならないことだと思って今日ここに来ている。三幸製菓のこと(火災)だけでなく、あらゆる労働災害があると肝に命じながら、他山の石としたい。すでに(指導には)動いており、組合ですでに2回ほど会議を実施している。全国の組合員で注意喚起をしつつ、ガイドラインを考えていきたい」と話した。

囲み取材に応える星野理事長

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