横須賀・猿島のトイレ完成は8月以降 削減した事業費を再び4千万円増額

猿島

 横須賀市が無人島・猿島に新築しているトイレの完成が、当初予定の5月から8月以降にずれ込むことが分かった。波の影響が想定以上に大きく、台船追加などの対応が必要となったためで、一時は削減した事業費を再び約4千万円増額し、約2億6850万円とする契約変更議案を開会中の市議会3月定例議会に提出した。

 市公園建設課は3日の都市整備常任委員会で、昨年10月の着工後、想定以上に地盤が軟弱で波の影響も大きいことが分かり、変更が必要になったと説明。桟橋にフェリー台船を係留する際に緩衝用の平台船を追加するほか、来園者を砂浜に迂回(うかい)させる仮設通路も安全性の高い高床式通路にする。土中に大量に混じっていた廃棄物の除去にも時間を要し、工期延長に伴って台船やチャーター船の回数も増加したという。

 市は当初、最終事業費の見通しを約3億円としていたが、昨年の9月定例議会では工程見直しなどで約7千万円削減し、2億2880万円とする契約議案を議決していた。

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