今週末は気温が乱高下し、全国的に寒暖差が大きくなりそうだ。
土曜日は関東など20℃近くまで上がる一方で、日曜日は真冬並みの寒さになる所がある見込み。
また、北陸や北日本の日本海側では雪や雨となり、特に北日本を中心に荒れた天気となるおそれがある。
土曜日の天気
あす5日(土)は全国的にきょうよりも気温が上がる。
特に気温が高くなりそうなのが関東で、日差しと南風で、東京では20℃近くまで上がる見込みだ。
そのほかも最高気温は平年並みか高く、東海から西では16℃前後、仙台でも13℃まで上がって、4月初め頃の暖かさとなりそうだ。
雪が積もっている所では、なだれや落雪が起きやすくなるため、注意が必要となる。
また、朝は冷え込むため、一日の気温差が大きくなる見通し。服装選びや体調管理にも気をつけたい。
天気は低気圧が日本海を進み、そこから伸びる前線が東日本や北日本を通過する。
このため、北陸や北日本では雨や雪の降る所が多く、雷を伴う所もありそうだ。
また、風も強まるため、強風や高波にも注意が必要となる。
晴れる関東から西の地域でも風が強まり、春一番が発表される所があるかもしれない。
春一番とは
春一番は、立春から春分の間に低気圧が日本海を進み、暖かな南風が強く吹いて、前日より気温が上昇した最初の日に発表される。
気象庁では、九州から関東にかけて春一番の発表しているが、基準を満たさず発表されない年もある。
今年は2月15日に北陸地方で発表されたのみ。
日曜日の天気
北日本で発達する低気圧や上空の強い寒気の影響で、北日本を中心に荒れた天気となるおそれがある。
北陸や北日本の日本海側では平野部でも雪が降り続き、風が強く、猛ふぶきになる所もありそうだ。
交通障害や、新たな雪が積もることで起きるなだれ、落雪などに注意が必要となる。
そのほかは太平洋側を中心に晴れるが、気温はあまり上がらない見通し。
最高気温は松江で8℃予想と真冬並み、大阪や名古屋でも11℃止まりで2月並みの寒さとなりそうだ。
東京は14℃まで上がる予想だが、土曜日の南よりの風から一転、北よりの冷たい風が吹く見込み。
体感的には冬の寒さとなるため、服装選びに注意が必要となる。
(気象予報士・多胡安那)