電話から聞こえる「水の音」頼りに男性救助 隊員8人を表彰 宇都宮市中央消防署

表彰状を受け取った安納消防隊長(前列左から2人目)と石戸谷救急隊長(同3人目)

 宇都宮市中央消防署(松井光広(まついみつひろ)署長)は4日、電話越しに聞こえた「水の音」を頼りに、負傷して川の中に倒れていた高齢男性を捜し当て救助したとして、消防・救急隊員計8人を表彰した。

 表彰されたのは消防隊長の安納真樹(あんのうまさき)消防司令(56)、同隊員の佐藤岳明(さとうたけあき)消防司令補(53)、浜崎功至(はまざきかつし)消防士長(46)、大槻優介(おおつきゆうすけ)消防士長(30)、戸泉貴陽(といずみたかあき)消防士(23)、救急隊長の石戸谷健進(いしとやけんしん)消防司令補(48)、同隊員の深谷悠太(ふかやゆうた)消防士長(34)、谷延有紗(たにのぶありさ)消防士長(32)。

 8人は今年1月4日早朝、携帯電話からの無言の119番通報を受けて出動。電話から水の流れるような音がしたことから、近くの川を捜索し、通報者の男性を発見。松井署長は「誠に立派」とたたえた。

 同僚とともに最初に男性を発見した大槻さんは「いてよかった、すぐに助けてやるぞ、という気持ちだった。日頃の訓練の成果で、隊の連携もしっかり取れて救助できたので、自信になった」と話した。

松井署長(左)から表彰状を受け取る安納隊長

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